2012年7月22日日曜日

チームを成功に導く目標設定のフレームワーク


目標設定って大事です。
みんながこの目標に向かって進んでいきます。

だから、この目標設定が曖昧であったり、ブレていると、
どんなに優秀でやる気がある人たちの集まりでも成果は出ません。

もっと言うと、この目標設定さえしっかりしていれば、
どんなに高い目標を設定したとしても、意外と達成できてしまうこともあります。


それだけ目標設定はチームの成功に大きな影響を与えます。

今日は目標設定をどうやって考えればいいのか、というより、
目標をどう表現するといいのか表現の部分として、
3つのフレームワークを紹介したいと想います。

1.スタート地点ではなくゴール地点で考える
2.定性目標と定量目標を定める
3.3段階で目標を設定する

1.スタート地点ではなくゴール地点で考える


目指すべき理想の姿をまずは作りましょう。

できるかできないか、じゃない。やるかやらないか、の精神です!
(あるVCのかたのお言葉ですがw)

特に、学生団体や1、2年生に多く見られる気がするのですが、
自分たちで今あるモノでどうやっていくか、で考えがちな気がします。
ただ、それって全く持って意味がなくて、
そもそもスタート地点で持っているモノが少なすぎるからです。

スキルだって経験だってない。
ほんの少しの実績しかない。

自分たちの力でなんとかできるようにしようとしたら何もできるはずがなく、
目指すべきゴールに対して必要なモノを考えていき、
足りないものを手に入れながら、ゴールに近づいていくしかないんです。

今あるモノに頼ってはいけないです。
それが頼るに値するかどうか判断する力もないのであれば。


ただ、遠すぎるゴールを前にして、途方の無さを感じることもあるはずです。

そのときはマイルストーンを設定しましょう。
簡単に言うと、少目標や節目という意味です。

目標に対して、達成するためにはどんな段階を踏む必要があるのか、
1ヶ月単位で解決できるレベルまで細分化していきましょう。
そうすることで、果てしなく遠くに見えたゴールも近く感じると思います。
 

2.定性目標と定量目標を定める


目標をたてたら、この2つの形で表現してみましょう。

定性目標は、抽象的で分かりやすく、感覚的な目標です。
ある意味、理想の目標に近いです。
具体的に言うと、「誰もが楽しめる~~」「日本で1番◯◯」 など、
メンバーが何を目指すのか、方向性と規模感が分かるようなもので、
まとまりが生まれやすい目標です。

定量目標は、具体的な数値に落とし込んだ目標です。
「満足度95%」「売上100万円」など、
感覚的ではなく、数値としてどの程度離れているかが分かります。

この場合、感覚的な目標に比べて、共感度や方向性は見えにくいですが、
その代わりに数値として全員の共通として目標達成か否か分かります。
だからこそメンバーを引っ張っていけるし、どの程度足りないかはっきりと分かります。

この2つの形で目標をたてることで、
感覚的だけでなく、数値だけでない明確なゴールが生まれます。

どちらかしか目標がない場合は、
もう1つの形で目標をたてることで目標の大きさにズレがないか、
目標を互いに監視する役目にもなるので、ぜひ両方で考えてみてください。


3.3段階で目標を設定する


目標の大きさによるのですが、
正直大き過ぎる目標だと、どこまで達成すればいいのか分からず、
逆に頑張りにくいときもあります。
目標が低すぎると達成が簡単なため、つい手を抜きがちです。

目標をどこに置くのがベストか難しいと思いますが、
そういったときは3段階で設定しておくのをオススメします。

その3段階とは、
「最大目標」「最低目標」「着地目標」です。

「最大目標」は今までの話に出ている理想のゴールですね。
多少遠いくらいのゴールを目指すことで、人はより頑張ります。

「最低目標」はここは達成しないとまずい、というラインです。
これをクリアしないと赤字になる、活動に支障をきたすなど、
絶対に超えなきゃいけない目標です。
試験で言う赤点に近いラインですので、超えたら安心してもいいですが、
決してこのラインは目標にしてはいけません。

ただこのラインを超えているだけである程度安心して動けるので、
その指標は知っておくべきなのと、同じ手段をして超えられないのであれば、
新しい試みをしてみるなど、このラインを超えるために、
色々と手を尽くす必要があります。


最後に「着地目標」です。
これは実際にどの程度の数値になるかの予想になります。
理想を超える結果はありません。
それと同時に、理想通りになることも少ないです。
そのときに実際はこの程度になりそう、という予想をしておく必要があります。

例えば、「学生2000人集客」を最大目標としていて、
1週間前に1300人しか集まっていないとしたら、
2000人分の資料を用意するよりも、1800人程度で足りるかもしれません。

イベント開催準備や予算設計の場面では、
着地予想に合わせて準備をすることで、余計な手間とミスが減ります。

着地目標はあくまで予想なので、最大目標を目指す気持ちは忘れずに。



目標設定に役立つフレームワークを3つほど紹介してみましたが、
参考になりましたでしょうか?

大きな目標はたった1つでも、表現次第でいくらでも増えますし、
多面的に見ることがときには必要です。

自分たちに必要な部分を特に選び取り、
チームが成功するような目標設定をぜひしてみてください!


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